WSET Level3(英語版)を受けてきた

WSET L3英語

WSET Level 3(英語版)を受けてきた

2022年春、WSET Level3を英語で受けてきました。試験は最初に30分で2種類のブラインドテイスティング。そして2時間の筆記試験です。筆記試験は、50問の選択問題と4パートで構成される記述問題です。

英語版の受験者は、私を含む初受験組が6人程で、再受験の方がテイスティング試験で1〜2人、筆記試験で6〜7人程いたようです。WSET Level3は、テイスティング試験と筆記試験、それぞれ部分合格ができますので、テイスティング試験だけを受けて帰る方がいたり、後半の筆記試験だけ受けに来られた方がいました。

ブラインドテイスティング

30分で赤ワインと白ワインを1種類づつテイスティングします。私が受けた会場では、ワインは、ボトルがまわってきて、各自でグラスに注ぐスタイルでした。試験中に足りなければ、挙手をしてスタッフの方に注ぎ足してもらえるようでした。時間は30分で2種類ですので、比較的時間の余裕はあると思います。

注意点としては、やはりSATで使う表現方法をしっかり頭に入れておく事だと思います。私は「fully developed」と書きたいところを、「fully」を書き忘れ、単に「developed」と書いてしまったので、そこの1マークは確実に落としてしまったと思います。ふわっと覚えているだけだと、いざ書き始めると、若々しいワインの表現は「young」だったか「youthful」だったかと迷ったり、アルコール度数に「medium (+)」の表現が使えたかと、試験最中に余計な事で悩んでしまいます。(若いワインは「youthful」と表現。アルコール度数は、low、medium、highの3段階で表現です。)私は試験中、「SATの表現シートをもっと見ておけば良かった」と後悔していましたので、これから受験される方は、本番で迷わないようSATの表現方法、使用できるワードをしっかり頭に入れておく事をお勧めします。

出てくるワインは、特徴が明確?

これは私の勝手な意見ですが、いろんな国、いろんな場所で試験が行われる試験で、統一性を保つには、試験には「診断が曖昧になるようなワイン」は使えないはずと思っています。安いワインなのか高いワインなのか、若いのか古いのか、プライマリーアロマだけか、ターシャリーアロマもあるのか、特徴の偏りが明確なワインが使われやすくなると思います。講義の中では、さまざまなタイプのワインを試飲しますので、「こんなワインを正確に模範解答と一致させるなんて無理」と感じると思いますが、そこはあまり怖がらなくても良いと思います。まだ結果がわかっていませんし、クラスメイトとも意見がわかれましたので、なんとも言えませんが、今回の試験に出てきたワインも、特徴が明確に出ていたと思います。

筆記試験は時間との戦い

一番苦労するパートは筆記試験の記述パートだと言われていますが、実際に受験してみて、そこは本当に大変でした。英語がかなり得意でないと、時間に余裕はないと思います。初めの50問の選択問題は、特に問題はないと思いますので、できるだけ素早く終わらせて、記述問題に時間を使った方が良いでしょう。英語を読むスピード次第ですが、20分くらいで終わらせたい所です。英語が得意な人は15分で終わらせる事も可能なようです。

記述問題は、4つのパートに分かれており、それぞれ25マーク分の問題があります。問題文を注意して読み、何を聞かれているのかを素早く読み取る必要があります。ここを正確に読まずに、すぐに答えを書き出してしまうと、得点に結びつかないだけでなく、貴重な時間まで無駄に消費してしまいますので注意が必要です。私自身も1問、聞かれているポイントを勘違いしてしまい、全く逆の事を書いてしまいました。時間との戦いなので気持ちは焦りますが、問題はしっかり読んでください。

各問題には、8marksや2marksと配点が記されていますので、その配点のボリュームに合わせた解答を書く必要があります。問題文によっては、シンプルな問いに高いマーク数が割り当てられていますので、そこは1文で終わらせず、話を広げたり、深掘りした方が良いと思います。例えば「ピュリニー・モンラッシェ1erクリュがプレミアムな理由を述べよ」みたいな問題があれば、「畑のロケーションが良い」が一つの理由になると思いますが、更に深く「南東向きの丘陵の中腹にある」「丘陵斜面は、霜害を受けにくい」と深掘りしていき得点を稼いでいくと良いと思います。

日頃、文字を書いていないと、手がかなり疲れます。私も、中盤から手が痛みだし、だんだんと文字が書けなくなってきました。多くの人が、普段の生活で文字を書く事が少なくなっていると思いますので、勉強段階から文字を書いて指を慣らしていく方が良いと思います。1時間半、文字を書き続けるのは、なかなかの労力です。また、解答欄の枠が解答のボリュームに対してかなり小さい箇所もあり、小さめの字でないと書ききれない所もありました。

結局、私はPart4の半分も書いてない所で、残り10分となってしまいました。最後の8marksもある問題は、かなり雑な答えしか書けず時間切れとなってしまいました。どの問題も、決して難しい問題ではなかったので、時間さえあれば高得点を狙えたのにと悔しく思いました。英語受験でも、日本語受験でも、時間配分がかなり重要になってくると思います。特に、英語受験の方は、英語が得意でないと、厳しい戦いになると思います。素早く問題を読み、素早く英文を組み立て、実際に手を動かして解答を書く練習をたくさんしておいた方が良いでしょう。素早く、正確に。当たり前の事ですが、コレが本当に難しいと痛感した試験でした。

取り急ぎ、WSET Level3の試験を受けた感想でした。また、私が勉強したノートや、試験対策に作ったクイズも、公開していこうと思っています。これからWSETを受けようと思っている方に、少しでも役に立てれたら良いなと思います。

何か、質問やご要望があれば、ご連絡ください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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