仏フィガロ誌で、2023年最高のワイン生産者に輝いたギョーム・プーティエ氏とは?

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仏フィガロ誌が選んだ2023年最高のワイン生産者

フランス雑誌フィガロが最高のワイン生産者50人を発表しました。そして、その1位に選ばれたのは、ギョーム・プーティエ氏でした。ギョーム・プーティエ氏とは?彼の造るワイン「シャトー・レ・カルム・オー・ブリオン」とは?今回は、「フランスで最高のワイン生産者」と評され、ここ数年で著しい注目を集めているギョーム・プーティエ氏とそのワインを紹介します。

ギョーム・プーティエ氏の軌跡

フランス南部のトゥールーズ出身のギョーム・プーティエ氏が農業学校に進むきっかけは、母親からの励ましでした。彼が学業を諦めかけていた時、母親が彼に農業学校への進学を勧め、それが今の成功につながる原点だったのです。母親の励ましによって農業学校に進学した彼は、ワイン製造に情熱を注ぎました。30年以上にわたるワイン醸造の経験を積み重ね、現在はシャトー・レ・カルム・オー・ブリオンの専務取締役を務め、ボルドー地方のワイン業界で輝く存在となりました。

シャトー・レ・カルム・オー・ブリオンの成功の秘訣

なぜこのワインが多くの人に愛され、評価されるのでしょうか?その理由は、モダンでありながらも伝統的でユニークなスタイルと、批評家と消費者の両方から高く評価される商業戦略にあります。シャトーはプーティエ氏の謙虚で温かみのある人柄と同様、非常に魅力的なワインを造っており、他のワインが価格下落に苦しむ中、プリムール市場で最も速く売れるワインとして頭角を現しており、フランスのワインランキングでは常に上位に位置しています。

ギョーム・プーティエ氏の哲学

ギョーム・プーティエ氏は、「ワインのチャンピオン」という言葉を嫌います。彼にとって、ワインは勝者と敗者がいるスポーツではなく、すべてのワインにはそれぞれのファンがいると語ります。彼は、優れたワインはワインメーカーの力だけでなく、その土地に由来しており、ワイン造りはその土地の表現に過ぎないと考えています。彼は謙虚さを忘れず、自身がフランスのトップワイン生産者と評価されることに驚いていると言います。ワイン造りにはチームが不可欠です。プーティエ氏は、家族や仲間が自分を支え、ワイン造りのプレッシャーを和らげてくれると述べています。ワイン造りは毎年新しい課題が待ち構えており、それには常に新しいアプローチが求められます。

自然との闘い

彼が最も警戒する相手は自然です。気候変動が進む中で、霜、雹、病気、熱波などがワイン生産を妨げる要因となっています。彼はこれに対抗するために努力していますが、絶対の保証はないと認識しています。プーティエ氏が最も愛するブドウ品種はカベルネ・フランだそうで、彼にとって、これは気難しく、十分な熟度に達するのが難しいが故に愛おしい品種なのです。

思い出のワイン

彼の一番の感動は、Jean-Louis Chaveの1991年のシラー「Cathelin」だそうです。完璧なバランス、複雑さ、エルミタージュの繊細さが絶妙に調和しており、非常に大きな感動を呼び起こすワインだと語っています。ジャン・ルイ・シャーヴはエルミタージュの第一人者で、「エルミタージュはアサンブラージュのワインである」というジャン ルイ氏の信念に基づき、区画ごとに醸造されたワインは試飲が繰り返し行われ、神業の如きアサンブラージュによって仕上げられています。同一のワインは、もはや入手が不可能に近いですが、下記のワインは、ジャン・ルイ氏のエルミタージュを知るには、入門としてお勧めなワインです。

2016 エルミタージュ・ルージュ ”ファルコネ”(ジャン・ルイ・シャーヴ・セレクション)

シャトー・レ・カルム・オー・ブリオンを飲もう

シャトー レ カルム オー ブリオン 2018

彼は変化を恐れず、ブルドー地方のワイン産業をより良くするために積極的に挑戦し続けることの重要性を強調しています。シャトー・レ・カルム・オー・ブリオンは、地域の特徴を最大限に引き出す真摯な姿勢と、チーム全体の情熱が詰まった一本です。あなたの近しい人と分かち合うことで、その真価が発揮されることでしょう。

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