世界の発泡性ワイン練習問題①

WSET L3日本語
発泡性ワインの練習問題①(日本語版)です。WSETは過去問がなく、試験問題の情報が少ないです。こちらは、あくまでも自分の勉強のために個人的に用意した問題ですので、必ずしも正確性を保証するものではありませんが、記述問題の参考になれば幸いです。
発泡性ワインの練習問題①(日本語版)

・発泡性ワイン用のブドウ栽培で必要な条件とその理由を述べよ

・非発泡性ワインに使われるものに比べて糖度が低いこと

(理由)気泡を加えるために行う二次発酵の工程でアルコール度数が1.2~1.3%高まるため、ベースワインのアルコール度数を低くする(10~11%)

・高い酸度があるブドウが望ましい

(理由)すっきりとしたスタイルのワインを造るため

・十分に冷涼な気候の土地で栽培されている

(理由)冷涼な地域では、糖度と酸度の変化はゆっくりと、ブドウの風味の変化と同時に起こるため。温暖な地域では糖度の上昇と酸度の低下が非常に急速であり、糖度と酸度が適切なレベルにするためには、早めにブドウを摘まなければならない。しかし、それではブドウに青臭い草の特徴が残る。

・上質な発泡性ワインを造るためにはブドウとその果汁を慎重に取り扱うことが重要であるが、収穫と圧搾において、それらがどのように取り扱われるか描写せよ

・収穫では、破れていないブドウを房ごと使えるように、手摘みされる。

・圧搾は、ブドウがワイナリーに運ばれたらできるだけ早く行われる。また、タンニンと色素の抽出が最小限に抑えられるように、穏やかに行われる。

・発泡性ワインの甘味を表すEUのラベル表示で、残留糖分のレベルが0~12g/Lの発泡性ワインは何と表示されるか

・ブリュット Brut/Bruto/Herb

・5種類の発泡性ワインの生産方法を明記せよ

・伝統的方式

・トランスファー方式

・タンク方式

・アスティ方式

・炭酸ガス注入方式

・「bottle-fermented」と記載された発泡ワインの製法を説明せよ

  1. ベースワインを造り、ブレンドする
  2. リクール・ドゥ・ティラージュを加え、王冠型のキャップで瓶に栓をして、低温セラーでねかせる
  3. ゆっくりと発酵過程が始まり、酵母によって生成された炭酸ガスがワインに溶け込み気泡を作る
  4. アルコールの二次発酵が完了すると、酵母は死滅し、澱となって瓶内に沈澱する
  5. 数ヶ月すると死んだ酵母細胞が分解し始めて、化合物をワインの中に放出する(酵母の自己分解/yeast autolysis)
  6. 放出された化合物が、ワインにパンやビスケット、トーストといった風味を与える
  7. 一定の熟成期間が過ぎると、瓶内のワインを加圧状態で全て密閉タンクにあけ澱抜きをする
  8. タンク内のワインを濾過し、酵母の澱を取り除く
  9. リクール・デクスペディシオンを添加し、新しいボトルに再び瓶詰めする

(トランスファー方式は、酵母の自己分解まで伝統的方式と同じです)

スパークリングワインの製法は、出題される事が多そうなので、しっかりと整理して覚えましょう。

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