イタリア北部 練習問題①

WSET L3日本語
イタリア北部の練習問題①です。10問あります。WSETは過去問がなく、試験問題の情報が少ないです。こちらは、あくまでも自分の勉強のために個人的に用意した問題ですので、必ずしも正確性を保証するものではありませんが、記述問題の参考になれば幸いです。
イタリア北部の練習問題①

1. Barbarescoのブドウ品種を答えなさい。

  • ネッビオーロ

2. Barbaresco DOCGの最低熟成期間を答えなさい。

  • 2年間(そのうち少なくとも9ヶ月はオーク樽熟成)

3. Barbarescoでよく見られる4つの主要なアロマ/フレーバーを挙げてください。

• サワーチェリー、プラム、赤スグリ、クランベリーなどの赤系果実

• バラやドライフラワーなどの花

• ラベンダーやフェンネルなどのハーブ

• ブラックペッパーやリコリスなどの香辛料

4. Barbarescoのワインは若いうちは酸味とタンニンが強く、非常に渋いことがあります。この渋みを和らげるために考えられるワイン醸造技術を述べなさい。

  • ポンピングオーバーやパンチングダウン(果帽の沈め込み)などの穏やかな抽出技術を使うことができる。
  • また、大樽や小さな新樽で熟成させることで、タンニンを和らげる効果もある。

ラックアンドリターンは、抽出効果が高すぎます。

5. Barolo DOCGよりもBarbarescoのブドウの収穫が早い理由を説明しなさい。

  • Barbarescoのブドウ畑はBaroloよりも標高が低く、気温も高いため、ブドウの成熟が早くなる。
  • さらに、タナロ川の近くにあることで、温暖な気候が形成され、成熟が促進される。

6. Passito(パッシート)製法を説明してください。

  • パッシート製法は、ワインの骨格、風味の凝縮度、そして(赤ワインの場合は)色を高めるために使われる技法である。
  • ブドウは酸が高いうちに早めに収穫され、屋内で乾燥させて糖分と風味を凝縮させる。
  • 通常、冬なるまで発酵は行われない。

7. Passitoワインの一例を挙げて、その特徴を説明してください。

  • アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ
  • 辛口またはオフドライの赤ワインです。
  • フルボディで、アルコール度数が高く、タンニンは中〜高程度、赤系果実や香辛料の風味が非常に凝縮されている。
  • 通常、オークの大樽で熟成される。

または

  • レチョート・デッラ・ヴァルポリチェッラ
  • 甘口の赤ワインです。
  • 発酵が自然に止まるほど非常に甘いブドウを使って造られる。
  • 赤系果実の強い風味を持ち、アルコール度は高く、フルボディで、タンニンは中〜高程度。

8. Ripasso(リパッソ)製法について説明しなさい。

  • Ripasso製法は、アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラの発酵後に残ったブドウの果皮を利用する。
  • アマローネの発酵が終了する少し前に、ワインを抜き取り果皮を分離させる。
  • 果皮を未圧搾のまま、発酵を終えたヴァルポリチェッラの容器に加える。
  • この処理で酵母も一緒に移り、果皮と一緒に移された酵母が、アマローネの果皮に残った糖分を発酵させる。
  • ワインにさらなる色、タンニン、風味を強める。

9. Ripasso製法のワインを挙げて、その特徴を説明しなさい。

  • ヴァルポリチェッラ・リパッソ
  • ミディアムからフルボディの赤ワインです。
  • タンニンは中〜高程度。
  • 煮詰めた赤いチェリーやプラムの風味がある。

10. Pergola(パーゴラ)とは何か説明しなさい。

  • 複雑な棚付けで、キャノピー(葉の部分)は高い位置に仕立てられる。
  • 水平方向に葉が伸びるキャノピーの下にブドウの房が垂れ下がる。
  • この仕組みにより、日焼けからブドウを守り、風通しを良くすることで、腐敗病が発生するリスクを最小にとどめることができる。

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