アルザスの練習問題①です。WSETは過去問がなく、試験問題の情報が少ないです。こちらは、あくまでも自分の勉強のために個人的に作成した問題ですので、必ずしも正確性を保証するものではありませんが、記述問題の参考にどうぞ。
アルザスの練習問題①
- アルザス・グラン・クリュで使用される4つの貴品種を答えよ。
リースリング種、ミュスカ種、ゲヴュルツトラミネール種、ピノ・グリ種
- ラベルにジャンティ(Gentil)と表示されているアルザスワインは、どのようなものか?
- ブレンドワイン
- 単一品種ワインの原料に選ばれなかった果汁が使用される傾向がある。
- アルザス地方で許可されている唯一の黒ブドウ品種は何か?
ピノ・ノワール
- なぜアルザスでは有機栽培が盛んであるのか、その理由をアルザスの気候上の特徴とあわせて説明せよ。
- ボージュ山脈が雨まじりの偏西風を遮るため、夏は晴れの日が多く、秋は乾燥している。
- 日当たりが良く乾燥した条件により病害のリスクが少ないため、有機農法が盛んである。
- このワインのスタイルを描写せよ。

- フルボディ。こくがありオイリーな滑らかさを持っている。酸味は低いものから中程度、アルコール度は高い。
- ライチやバラ、甘く焼けたスパイスを思わせる刺激的で芳しい香辛料の香り。
- アルザスで最も広く栽培されている貴品種は何か?
リースリング種
- リースリング種は冷涼な気候に適している。その理由を二つ述べよ。
- 寒さに強く、寒い冬によく耐える。
- 萌芽が遅く、春の霜害を避ける事ができる。
- リースリング種はアロマティックな品種である。このブドウ品種を使ったワインの一般的な醸造方法を、香りと味わいに与える影響と共に説明せよ。
- 第一の果実の特徴を際立たせるために、ワイナリーでブドウが処理されるまで、二酸化炭素や窒素などの不活性ガスを用いて果粒と酸素の接触を防ぐように努める。
- 発酵には不活性容器を用い、低い発酵温度で行う。これにより摘みたての果実と花の香りを失わないようにする。これらの香りを特徴づけるため、オークの香りは与えない。
- アルザスでは伝統的にオークの大樽を用いる事もあるが、オーク樽の内側には厚い酒石の層ができているため、ワインにオークの香りを与えず、第一の果実の香りを邪魔しない。
- 通常、純粋な果実の香りを隠してしまわないように、マロラクティック発酵は行わない。また、瓶詰めは収穫翌年の春、ワインが若くて新鮮なうちに行われ、長期の熟成は行わない。
- 一般的なミュスカ・ブラン・ア・プティ・グラン種のワインの特徴を述べよ。
- ライトからミディアムボディ。
- 酸味は低いものから中程度。
- 非常にアロマティックで、オレンジの花、バラ、ブドウの風味。
- セレクシオン・ドゥ・グラン・ノーブルについて説明せよ。
- このワインに使用できる品種は、リースリング、ゲヴュルツトラミネール、ピノ・グリ、ミュスカの4種類の貴品種のみである。
- 品種によって、最低限度必要とされる糖度をもっていなければならず、その糖度はヴァンダンジュ・タルティブより高く設定されている。通常、その糖度は貴腐によって達成される。毎年造られるわけではなく、造られる年も生産量は少ない。
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